2004-09-23

臨床心理学ばっかり

 臨床心理学が流行である。臨床心理士になるための指定大学院は、どこも大変な高倍率である。臨床心理士になっても、多くの人たちが常勤の仕事からはあぶれるのにね。それを皆様理解しているだろうか。
 心理臨床家は確かに必要であると思うけれど、それほど大量には必要にならないのが現状でしょう。仕事として目指すという「実利的」な感覚では、なかなか臨床心理士になる動機づけは維持できないだろうし。

2 Comments:

Blogger b997031 said...

 法科大学院というやつが去年あたりから始まっていて、再来年からその修了者を対象とした新司法試験が始まります(ただし2010年までは経過措置として、現行式試験と並行実施)。

 法科大学院は「司法改革」の一環と銘打って開設されたものであります。これまで法律実務家の養成がほとんど民間任せだったことを思えば、この施策はそれなりに意義のあるものですが、私の考えでは、法科大学院修了を司法試験の受験資格とすることにより、受験生の経済的負担は二重の意味で増えることが予想されます。大学院の学費に加えて、既存の法律学校に通うための学費です。大学院生が塾通いよろしく、司法試験対策のためLECあたりに通うであろうことは火を見るより明らかだからです。そうなると、弁護士になるのにも医者並みにカネのかかる時代がやってくるかもしれません。

 アメリカにおいてロースクールによる法曹養成がおこなわれているのは、驚くべきことながら、学部レヴェルでの法学教育が全くと言ってよいほどなされていないからです。つまりアメリカでの法律学は、徹底してエリートのための学問という位置づけなのです。日本の法科大学院はロースクールのサルマネと思われますが、そうするとわが国でもアメリカ同様、法律家をエリート化するつもりなのでしょうか? そのへんがどうもはっきりしない気がします(そもそも最初から考えていないのかもしれないが)。

25/9/04 02:29  
Blogger 中猫 said...

米国の大学における臨床心理学教育も、学部ではあまりやらないということらしいです。
学部では実験心理学の訓練をみっちり受けることになり、臨床心理学教育はエリート教育で、臨床心理学者の養成という性格のものらしいです。

14/10/04 15:46  

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