2005-12-28

メモ:Food anticipatory activity

 定刻に給餌されている動物が給餌の直前に活動性を高める現象は、食物予期活動《food anticipatory activity: FAA》と呼ばれている。ランニング・ホイール(回転かご)へのアクセスが可能なラットは、給餌時刻を概日周期にしたがって一定に保つと、その給餌時刻に先行する走行運動が増大する。

 一日のうちの任意の一時間から二時間ぐらいの時間帯だけ、フード・マガジンに餌を投入してラットが餌を得ることができるようにしておくと、マガジンへの給餌がある時刻の直前にかけて集中してランニング・ホイールでの走行運動が観察されるようになる。ラットは食物の配給を予期した結果、活動性が高まっているのだという解釈がある。しかしながら、給餌の予期がなぜ活動性を亢進させるのかについての、決定的な説明はないようである。

2005-10-25

メモ:Anorexia の動物モデルの困難についての Mrosovsky の指摘

ラットなどにおける時間制限給餌と運動の機会の組み合わせによる anorexia の動物モデルは、もっとも作製が容易であることからも有力なモデルであると考えられてきた。Mrosovsky(1984)は、制限給餌スケジュールへの対処の困難が、ラットの self-starvation の原因にあるだろうと予測した。あわせて、動物アナロジーにによる「ダイエット」の再現―すなわち anorexia のモデルの産出は、なぜ anorexia の患者がそのようするのかを洞察し得ないと指摘している。

 動物においては、家族力動や不適切感、身体像の歪曲といったような諸要因間の相互作用をモデル化していない(Mrosovsky, 1984)。

2005-10-09

メモ:時間についての学習と計時システム

 時間弁別や時間認知には、より長期にわたる範囲の時間についての認知と、比較的短期的な範囲についての認知がある。比較的短期的な範囲の時間弁別や認知には、時間間隔の弁別、そして時間順序の弁別などの側面がある。

 いずれにせよ、時間弁別や時間認知は、内的な計時システムとともに、時間範囲や時系列に関する記憶・学習が相互に関連している。時間間隔や時系列を学習するにあたっては、単に学習システムだけが作用するのではなく、同時に計時システムも作用しているはずである。

2005-09-04

Dinu Lipatti plays Grieg Piano Concerto

 クラシックをさも知ったかぶりして語るのは、なんともいやらしいスノビズムであるのだけれどね。

 Lipatti は夭折のピアニストである。その Lipatti が Philharmonia orechestra と1947年に録音した Grieg のピアノ協奏曲が出回っていて、それをよく聴いている。Grieg の情熱とLipatti の繊細で力強い表現。

 日がどんどん短くなっていっているいまの季節に、暮れ行く薄暮の時間はやはりこれが合うのだとえらそうに思っている。

 

2005-07-12

Memo: Two Types of Trials in PI

To research an internal clock that measures times on the order of seconds, we could use the peak interval procedure provided by Seth Roberts (1981). There are two types of trials in the procedure. On food trials, animals should make the first response after a fixed time to take food. On empty trials, no food is given.

2005-06-27

メモ:Peak interval procedure

 動 物の時間弁別を研究するための課題 に,ピークインターヴァル(PI)という方法がある。強化スケジュールのうち,FI(fixed interval)スケジュールでの訓練中に,無強化試行を挿入する方法である。たとえば,FI20秒の強化スケジュールでの訓練中にある割合で無強化試 行を挿入するものは,PI20秒という。FI20秒によって動物が試行開始後の20秒間を経過してからの反応にしか強化がないということを学習すると,お よそ20秒が経過したところで反応するようになる。そのとき,20秒という時間が弁別できているかどうかを知るためには,PI手続きが有効である。この例 では,動物は試行開始から20秒前後に反応のピーク」が現れるようになっていれば,20秒という弁別がうまくいっていることを示す。また,そのピークタイ ムから隔たった反応がどれぐらい生じているかによって,弁別の「精度」の指標とすることができる。

メモ:体重と時間

 以下メモ。

 1970年代の半ば,肥満者と正常体重者との間には,時間の長さについての知覚に差があることが示された。肥満者は15分の時間経過を20分あまりに知 覚するが,正常体重者はほぼ正しく知覚した。興味を引く条件下では,肥満者も正常体重者もほぼ正しく,15分ほどだと知覚した。

 退屈な条件下では,肥満者のほうが同じ時間の長さでも長く判定する傾向があるということである。

2005-04-21

和歌山県、日高郡あたりで・・・

 和歌山県の南紀地方への入り口に、御坊(ごぼう)市とその周辺の日高郡が広がる。御坊市の東隣は日高郡川辺町というところに道成寺がある。道成寺といえば、「道成寺」の仕舞や、歌舞伎の長唄の「京鹿子娘道成寺」で有名な道成寺である。釣鐘の中に逃げ込むも、追ってきた姫は蛇に化けて釣鐘に巻きついて・・・というお話である。御坊市の西側、紀伊水道に面する海岸沿いは日高郡美浜町で、煙樹ヶ浜の松林や日ノ御崎という岬の灯台、アメリカへの移民で有名なところである。

 日ノ御崎には日ノ御崎パークという小さな公園があり、一応入園料を取るゲートが設けられていて、車で通過するときはそこで料金を徴収する。ある雨の日、私の京都の友人がバイクでそのゲートを通過しようとした。しかし料金は取られず、「ご苦労様でーす」と言われて通されたのである。友人の乗っていたバイクは、赤いカブだった。郵便局のバイクと同じ色だった。雨合羽を着た友人は、配達人に見えたのである。