2005-06-27

メモ:Peak interval procedure

 動 物の時間弁別を研究するための課題 に,ピークインターヴァル(PI)という方法がある。強化スケジュールのうち,FI(fixed interval)スケジュールでの訓練中に,無強化試行を挿入する方法である。たとえば,FI20秒の強化スケジュールでの訓練中にある割合で無強化試 行を挿入するものは,PI20秒という。FI20秒によって動物が試行開始後の20秒間を経過してからの反応にしか強化がないということを学習すると,お よそ20秒が経過したところで反応するようになる。そのとき,20秒という時間が弁別できているかどうかを知るためには,PI手続きが有効である。この例 では,動物は試行開始から20秒前後に反応のピーク」が現れるようになっていれば,20秒という弁別がうまくいっていることを示す。また,そのピークタイ ムから隔たった反応がどれぐらい生じているかによって,弁別の「精度」の指標とすることができる。

メモ:体重と時間

 以下メモ。

 1970年代の半ば,肥満者と正常体重者との間には,時間の長さについての知覚に差があることが示された。肥満者は15分の時間経過を20分あまりに知 覚するが,正常体重者はほぼ正しく知覚した。興味を引く条件下では,肥満者も正常体重者もほぼ正しく,15分ほどだと知覚した。

 退屈な条件下では,肥満者のほうが同じ時間の長さでも長く判定する傾向があるということである。